北欧家具のデザイナー

北欧家具のデザイナーの中でも有名な方の一人といえば、アルネ・ヤコブセン(Arne Emil Jacobsen)です。

アルネ・ヤコブセンは1902年から1971年までの生涯を送ったデンマークのデザイナーで、建築家としても有名でした。

1922年から1925年まで王立芸術アカデミーで学んだあとは、主に住宅作品を手掛けていました。

しかしアルネ・ヤコブセンが手掛けた北欧家具のデザインは、現在でも多くのモダン様式の手本となっており、特に1952年から発表していったアントチェア、スワンチェア、エッグチェアなどはあまりにも有名です。

中でも1955年に発表されたセブンチェアは、世界的にも非常に有名になっています。

そんなアルネ・ヤコブセンを師として仰いで自身も北欧家具のトップデザイナーとなっているのが、同じくデンマークに生まれた、ヴェルナー・パントン(Verner Panton)です。

アルネ・ヤコブセンと同じくコペンハーゲンの王立芸術アカデミーを卒業した後、アルネ・ヤコブセンの建築事務所で働き、1955年には若干29歳で独立して建築デザイン事務所を設立したという、北欧家具デザイナーとしても建築家としても才能にあふれた方です。

ヴェルナー・パントンの代表作といえば、自身の名前を冠した「パントンチェア」で、発売と同時に世界中から賞賛を受けました。

パントンチェアは今でも使われ続けている、非常に素晴らしい北欧家具の一つとなっています。

コーア・クリント

北欧家具のデザイナーとして挙げられる方に、コーア・クリント(Kaare Kling)がいます。

1888年に生まれたコーア・クリントは、「デンマーク近代家具デザインの父」といわれる存在で、人体寸法や生活道具などから家具の標準寸法を確立させ、伝統的な様式の家具を近代デザインに再びデザインしなおしたりしました。

コペンハーゲンの王立美術大学で学んだコーア・クリントは、様々な北欧家具の研究を重ねた後、再び王立美術大学に、家具科の初代主任教授として戻り、教鞭をふるいました。

彼の研究したことは次世代のデザイナーたちへと引き継がれ、それが1950年代に起こったデンマーク家具黄金時代を作り上げたとされています。

その他にもあまりにも有名な北欧家具デザイナーの一人として挙げられる方が、ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナー(Hans Jorgensen Wegner)です。

1914年に誕生してから2007年に亡くなるまで、生涯で500種類以上もの椅子をデザインしました。

彼もはやりコペンハーゲン美術工芸学校に入学後、アルネ・ヤコブセンの建築事務所に入り、様々な家具デザインにかかわったのち、独立します。

1943年にデザインした北欧家具「チャイニーズチェア」は中国の民の時代に作られた椅子を改良したもので、その後も量産化されるようになり、代表的な作品となっています。

その他にも、「ザ・チェア」や「Yチェア」といった世界的な北欧家具のいすをデザインしたハンス・ウェグナーは、デンマーク王女からナイトの称号を得たり、ウェグナー美術館が設立されたりと、社会的な地位も確立しました。

またフィン・ユール(Finn Juhl)も世界的な北欧家具のデザイナーとして有名です。

1912年にデンマークのコペンハーゲンで誕生し、やはり王立芸術アカデミーを卒業しました。

機能主義的デザインというものを学び、その後ヴィヘルム・ラオリッツェンの設計事務所に勤務し、独立。

彼のデザインした北欧家具の椅子オームチェアNV-44は、この世に12脚しか存在しないといわれている幻の椅子となっています。